

体温計や、放射温度計では温度分布は測れない、画面で温度分布が一目瞭然。
顔や体の温度が変化したか、どこが温かくなったか冷えたか、接触せず一目でわかります。
熱エネルギーの強度や分布が見える!
非接触で熱エネルギーをセンシングして画像を疑似カラーで表示します。
熱エネルギーを2次元センサにより情報を可視化、2次元画像、映像化して
放射率 ε をパラメタとしたエネルギ-温度変換を行い温度測定や解析まで
できるようにした装置を総称して赤外線サーモグラフィと呼んでおります。
植物では蒸散などを観察するニーズがサーモグラフィにあるかも知れません。
また温室効果をが一目でわかるなど、河川や農業用水温度分析にも活用することができます。
種馬などの種付けにおいて、足の筋肉の使い方のバランスなどを観測する場合にサーモグラフィがあると便利です。
また、肉牛において脂肪(サシ)の入り方などが観測できるとの考えもあり、 肉牛としての価値を判断するために活用する方もいます。
生体と呼ばれるサーモグラフィの対象を人間とした測定や観測、観察は多様であり細分化されるとともに凡例は尽きることがないカテゴリです。
1.整体・・・・マッサージや経絡刺激による変化
2.体感・・・・涼感や防寒など寝具や衣料、さらに食品による変化
3.心理・脳・・・・間接的な刺激による皮膚温の変化
4.睡眠環境・・・・睡眠時などにおける神経と体温変化
5.スポーツ科学・・・・筋肉や疲労、脂肪燃焼などを温度分布から解析
下記画像はヒータの加熱の均質性を観測

部品(コンデンサ)やパターンの不具合は、熱エネルギーによって発見できます。
しかし、通常使用する実装状態のようにラック内に組込まれたり、
EMF対策で遮蔽されてたりしては部品やデバイスの状態を観測できません。
このカテゴリではいつでも特注でいろいろなアイデアが創造されます。
サーモグラフィは屋外電力設備の保全用途に使用され送電線、碍子、変電設備などの異常発熱を検知します
※下記画像は異常なしの状態です

サーモグラフィに搭載されているデジカメで同時記録された画像(左:サーモ、右:デジカメ)
サーモセンサが熱エネルギーを検知して夜間でも観測できます。
夜間の変電所

雪の日の変電所
(1) 大雪の中で変電設備の稼働でする熱エネルギーが観測できます。

雪の日の変電所
(2) サーモ像とデジカメ像をサーモ解析ソフトウェアによる重ね合わせ (大きさ、位置、スケルトン補正)を行ったものです。
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原子力の現場では、いくつかの点に考慮した測定が要求されると思われます。
1.装置本体の放射化
本体が放射線で放射化され、安全を管理している放管 (放射線管理員)測定にて持出禁止となることもあると考えられます。
2.磁気対策
プラズマの磁気封じ込めなど核融合における現場では、強い 磁界により信号線にノイズがのる可能性があり、
電気信号による画像データは 光電変換で光伝送するなどの経路対策が実施されるかも知れません。
3.センサ防護
アルファ線、ベータ線、ガンマ線などを強い放射線を直接 赤外線センサが受けると
折角の高価な測定システムの入口となる眼(サーモ カメラセンサ部)を瞬時に廃品にされる可能性があります。
そのため、表面蒸着ミラーにより放射線をミラーの裏手に逃がし、赤外線を だけを反射させてセンサーまで導きます。
カメラボディは、次のような構造のハウジングで放射線から遮蔽します。
アルミニウムなどの金属板(β線)と発泡スチロール(中性子)などを多層 化(漏れ対策)した板で囲って遮蔽すると考えられます。
(γ線対策には鉛ゴムや鉛ガラスの必要性もあるでしょう)
赤外線サーモグラフィの疑似カラーの階調を故意に粗くして、戸外の冷気が天井の隅や継ぎ目から
侵入して下へ拡散する様子を観測したもの。
この子供部屋は、冬の夜に就寝すると戸外で寝ている気がするくらい寒い。

サーモグラフィは住宅や建築関連では、主にモルタルの浮きやコンクリートの剥離と呼ばれる
剥がれやすくなっている部位を検出して改修や補修の逼迫性や規模をスクリーニング(調査・診断) するために活用されます。
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ブロック塀の浮き:剥離部位が浮いているため太陽光に早く 暖められます。
(赤っぽい部分、約1.5℃高い)、実際に上段 右端は既に剥離して落下した痕跡(水色)有。
コンクリート構造物、マンションの外壁や高架橋の床板などにおいて剥離があり
地震や自然に落下した場合に大きな被害が 出るのを予防したり最小限に止めるため浮き(剥離)調査・診断 が重要です。
駐輪場のネットワークカメラ。
同じ温度範囲で比較していることを示すため にカラーバー表示(5~20℃)を付しています。
通電されているので熱エネルギーを放射しているもの。

通電されていないので熱エネルギーを放射していないもの。

コンビニの軒先のネットワークカメラ。
0℃~15℃の範囲で見ているがボディが人工的に暖かいです。

ウィークエンド、大雪の変電所。エアコンやファンヒータ、バス・トイレまでもが 電気頼みの現代社会。
雪に閉ざされた時、停電は命取りと言わんばかりに 他を圧倒して熱を発していました。

・インドネシア共和国のメラピ火山の山頂で撮った火口内部の写真。
・2010年10月末から11月始めに激しい爆発的噴火を起こし、多くの犠牲者が出ました。
・その火口の様子の2年後

・白夜の時期、太陽が水平線をグルグルと周回して沈まない極地での 太陽光発電システムのチェックに使用されていたりします。

宇宙では無重力空間を利用して、重力のある地上では困難な 特性を備えた物質の製造や実験が行われております。
半導体などの結晶の成長過程において重力が歩留まりに大き く影響すると考え宇宙で結晶成長の実験を行います。
実は、そこにもマランゴニ対流と呼ばれる表面張力対流が存 在し、対流の影響を見るためにサーモグラフィは使われました。
溶融したシリコンの観測は、極めて難しいとしても、凝固する際 に放射率 ε (熱エネルギーのパラメタ)が変化するためサーモグ ラフィで確認できるのです。
サーモグラフィは、衛星や宇宙実験でも活用されております。
1.単に熱エネルギーを観測するセンサモジュール
2.相対温度、温度分布をカラー表示するシンプルモデル
3.さらに放射率補正、反射率補正などの機能により温度測定・温度測定のための温度テーブルを有する標準モデル
4.高倍率、高温度分解能、測定波長、高解像度、速度(フレームタイム)などのハイエンドモデル
5.放射率補正不要、時間死角処理、同時タイミング画像、ロガーデータ合成などのソフトウェア
6.光学レンズや表面蒸着ミラー使用自動機組込、などカスタム化 での検討を致します。
1. センサモジュール :数量・仕様によって大きく異なり都度ご相談。
2.シンプルモデル:画素数 160×120、-20~350℃、フレームタイム1/8~1/30sec、予算10万~100万
3.標準モデル:画素数 320×240、-40~500℃、フレームタイム1/30~1/60sec、予算100万~200万
4.ハイエンドモデル:画素数 640×480以上、-40~1,200℃、フレームタイム1/30~、予算200万以上
5.カスタムモデル:仕様とアプリケーションにより都度ご相談。予算は仕様次第となります
販売・レンタルともに行っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
既にご導入された皆様の中にも対象物や使用法によってはスムーズな活用 がなかなかできていない場合も。
豊富なキャリアによる適切なアドバイスで皆様に合った最適なモデルをご紹介します。
TEL 03-3760-8161 サーモグラフィ担当まで